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GOODSMILE RACING & TeamUKYOは2012年以来、メンテナンスガレージはRSファイン、
監督に片山右京氏、ドライバーは谷口信輝選手と片岡龍也選手という体制を変えずに戦ってきた。
しかし2025年をもってエンジニアの河野氏が引退の準備に入ることに伴い、
長年続いた体制の変更を余儀なくされた。
新体制のチーフエンジニアは、世界各地でGTレース経験があり、
2024年最終戦からグッドスマイルレーシングのサポートをしてきたAMGパフォーマンスエンジニアでもある
Viktor Ferder(ヴィクター・フェルダー)氏が就任。
メンテナンスガレージにはスーパー耐久でTKRIをサポートし、
またTKRI with GOODSMILE RACINGのKYOJO VITAのメンテナンスもしてきたキムインターナショナルが担当することとなった。
このビッグチェンジを伴うオフシーズンに、チームは更にシャシーの入れ替えやエンジンのオーバーホールの他、
各部のパーツの交換を行い、マシンを新品同様にリフレッシュする大作業もこなして開幕戦に備えた。
2月と3月に 行われたGTEタイヤテストおよび公式テストでは、
これらの作業に伴うマシントラブルに見舞われ走行を断念する場面もあったが、
走ればトップタイムを記録するなど確かな手ごたえを掴んでいた。
今シーズンのGT300クラスは、GT500クラスのルーキーレーシングがGT300にも追加でエントリーしたことで、
昨年より1台多い29台で争われる。レギュレーションに大きな変化はないが、
燃料が昨年まで使用されていた海外製のカーボンニュートラル燃料 から変更され、
GT500は国産エタノールとガソリンを混合した低炭素ガソリン(E10燃料)、GT300は通常のハイオ クガソリンへと戻された。
今大会のMercedes-AMG GT3のBoP(性能調整/Balance of Performance)は、
エアリストリクターが昨シーズン同様φ34.5mm×2、
車両重量は基本重量1285kgにBoP重量60kgが加わり1345kgとクラス最重量とされる一方、
空燃比のLambda Min.が0.91から0.90にされ、これにより燃料の比率が高くなってパワーが増す方向の変更も加えられた。
更に今シーズンからは、従来のBoPでは規定の無かった最小ウイング角度や、
エアロデバイスの全面をテープ 等で覆うことが禁止された。
これらの規定は昨年SROで導入された事を受け、SUPER GTにも反映されたもので ある。
4月11日(土)【公式練習、公式予選】 〈天候〉晴れ〈コース〉ドライ
〈気温/路面温度 〉GT300 Q1開始時:25℃/34℃ Q1終了時:25℃/37℃、
GT300 Q2開始時:25℃/37℃ Q2終了時:25℃/36℃
レースウィークは、チームがサーキット入りした木曜日から金曜日の昼までは雨だったが、
土曜日は朝から日差 しが降り注ぎ、開幕戦岡山にしては珍しく暑いぐらいの陽気になった。
公式練習が始まる午前9時30分までには、気温20度、路面温度は28度まで上昇した。
4号車グッドスマイル 初音ミク AMGは、まずは片岡選手が乗り込み、セッション開始と共にコースイン。
持ち込みのセッティングとタイヤのチェックを始めるが、
走り出してすぐに25号車(HOPPY Schatz GR Supra GT)がコー ス脇に止まり、赤旗中断となった。
車両回収後に走行が再開されると、引き続き片岡選手がマシンの確認を進めた。
片岡選手はオーバーステアを訴えながらもタイムを順調に上げていき、
8周目に1分26秒628とその時点の2番手タイムをマークした。
その後 ピットへ戻り谷口選手に交代、谷口選手もオーバーステアを訴えつつ5周目に1分26秒929を記録した。
セッティングを調整しつつ再び片岡選手へとステアリングを戻し、
続いて燃料を積んだ状態でのロングランペー スの確認を行った。
午前10時55分からのFCYテストを前に谷口選手へと交代すると、
谷口選手はそのままFCYテストとGT300クラス専有まで走り切ってチェッカーを受けた。
途中、52号車(Green Brave GR Supra GT)が片岡選手のベストタイムを上回った為、
3番手に順位を落としたが、手応えのある結果でこのセッションを終えた。
午後2時、公式予選開始。この時点で日差しは更に強くなっており、気温25度、路面温度は41度まで上昇した。
GT300のQ1は、昨年のチームランキングに基づき2組に分けられ、
昨年チームランキング3位だった4号車はA 組に振り分けられた。
Q1担当は谷口選手だが、メカニックがセッション開始ギリギリまで作業をしていた為、
コースオープン1分前にやっと 搭乗となった。
セッションが開始されると谷口選手はすぐにピットを離れ、
Viktorの指示通りアウトラップ後3周のウォームアップをして5周目にアタック、
1分26秒253を記録して4番手でQ2進出を決めた。
A組トップは1分25秒431と頭ひとつ抜けたタイムを記録した777号車(D'station Vantage GT3)、
2番手に31号車(apr LC500h GT)、3番手に96号車(K-tunes RC F GT3)という順位となった。
続くQ1B組ではコース上に停止した車両が発生してセッションが中断され、
その後のGT500Q1でもクラッシュによる赤旗中断があったため、
GT300のQ2は21分遅れの午後3時14分から行われた。
Q1AB両組から勝ち上がった18台で争われるQ2、
アタックドライバーは昨年の開幕戦岡山でポールポジションを獲得した片岡選手だ。
今回も好タイム獲得に期待が高まる。 セッション開始と共に、コースイン。
Q1同様にViktorの作戦の下、5周目にアタックをかけるべくウォームアップを進める。
その間、温まりの良いブリヂストン勢が1周早くアタックを開始すると、
まず52号車が1分25秒346とトップタイム を記録、65号車(LEON PYRAMID AMG)は0.25秒差で2番手タイムを出してきた。
残り約2分、777号車が1分24秒708でQ1に続いて飛び抜けたタイムでトップに立つが、
2号車(HYPER WATER INGING GR86 GT)も1分24秒823と24秒台タイムを叩き出して2番手に着く。
続いて6号車(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)が1分25秒255で3番手に上がり、
31号車は1分24秒725とこれも24秒台タイムで2番手に割って入った。
4号車は5周目のアタックで1分25秒308の5番手タイムを記録してチェッカーを受けた。
なお、31号車のベストラップは最終コーナーで4輪脱輪が判定された為に、
タイム抹消となりセカンドベストの1分25 秒228が採用されて3番手となった。
翌日の決勝レースは、ポールポジション777号車、2番グリッド2号車、
3番グリッド31号車という並びでのスタートに なった。
4号車グッドスマイル 初音ミク AMGの新体制初戦は、3列目5番グリッドから表彰台を狙うレースとなった。
4月12日(日)【決勝】 〈天候〉晴れ〈コース〉ドライ〈気温/路面温度〉スタート時(13:20):24℃/39℃
序盤(14:00):23℃/36℃ 中盤(14:30):22℃/35℃ 終盤(15:00):22℃/34℃ ゴール時(15:23):21℃/32℃
日曜日の岡山国際サーキットも、朝から4月とは思えない強い日差しが降り注ぎ、
「晴れの国 岡山」の名にふさわしい青空が広がっていた。
決勝レースが始まる午後1時25分を前に気温は24度、路温39度まで上昇した。
国歌斉唱、開会宣言などのセレモニーの後、SUPER GT 2026開幕戦300kmレースは定刻で始まった。
5番グリッド から前を狙う4号車グッドスマイル 初音ミク AMGのスタートドライバーは片岡選手。
岡山県警によるパレードラップ、セーフティカー先導のフォーメーションラップを経て、
いよいよ決勝レースがスタートした。
片岡選手はオープニングラップ第1コーナーでのポジションアップを狙っていたが、
コーナーに向かうライバル車両でコースが詰まってしまい、オーバーテイクならず、
5番手をキープして1コーナーへと飛び込んだ。
この時点で一つ 後ろ6番手スタートの60号車(Syntium LMcorsa LC500 GT)と、
その更に後ろ7番手グリッドから好スタートを切ってい た52号車がすぐ後ろに迫っていた。
その後アトウッドコーナーで52号車にイン側にノーズをねじ込まれると、
バックストレートで並ばれ、ヘアピンコーナーの進入で先行を許してしまった。
これで6番手に後退。52号車はその勢いのまま6号車も抜いて3番手までポジションを上げる。
しかしその後、好スタートだと思われた52号車にジャンプスタートの判定が下り、
ドライブスルーペナルティが課された。
52号車がこれを17周目に消化すると、4号車は5番手に復帰した。
片岡選手は前を走る6号車を1秒以内に捉えたままオーバーテイクの隙を伺っていた。
22周目のヘアピンコーナーでバンパーが触れ合うほどの接近戦を仕掛けるが、
ここでは惜しくも届かず。続く23周目、再びヘアピンコーナーで勝負を仕掛ける。
アウト側から並びサイド・バイ・サイドのまま、
続く左カーブのリボルバーコーナーでてオーバーテイク。4番手に浮上した。
25周目、3番手を走っていた31号車がピットへ向かったことで、4号車は3番手にポジションを上げた。
その後ライバル各車が続々とピットへ向かいだすと、4号車ピットでもピットインの準備が始まった。
前方2番手を走る2号車とのギャップは約5秒。Viktorからピットインまでの数周をプッシュするよう無線が飛んだ。
片岡選手はこの指示に応え、1分29秒前半のタイムを連発。31周を走ったところでピットへと戻った。
谷口へとドライバー交代を行い、給油とタイヤ4輪交換を無事にこなしてピットアウト。
既に作業を終えた777号車、65号車、31号車の後ろでコースへと復帰した。
新体制初の本番ピットワークは十分な出来栄えだ。
なお、ピット作業前に後方を走っていた65号車は、
タイヤ2輪交換で作業時間を短縮する作戦でポジションを上げていた。
38周目に2号車がピット作業を済ませて777号車の後ろに戻ったことで、
4号車は実質5番手とピットイン前のポジションに戻っていた。
谷口選手はタイヤの熱入れを済ませると1分28秒台を連発し、5秒前方を行く31号車を追った。
31号車は1つ前の65号車とバトルを展開していた為、谷口選手はみるみる2台に近づき、
44周目に31号車が65号車をオーバーテイクしたタイミングでは、1.8秒差まで迫っていた。
49周目、65号車とのギャップは0.5秒を切り、テール・トゥ・ノーズのバトルが始まった。
背後にピタリとつけタイミングを伺うと、50周目のヘアピンコーナーでアウトから仕掛け、
続くリボルバーコーナーでパス。4番手へとポジションを上げた。
53周目、52号車がピット作業を終え、コース上は順位通りの並びとなった。
谷口はなおも1分28秒台のペースを維持しており、3秒以上前の31号車を追った。
59周目にはその差を1秒以内へと詰めるが、ストレートスピードに勝るハイブリッドマシンの31号車を攻めきれない。
コーナーでは接触寸前まで接近するが、すぐに立ち上がりで引き離される展開が何度も続きオーバーテイクには至らない。
そうするうちに4号車のタイヤグリップも落ち始め、約1秒のギャップを詰められなくなっていた。
それでもチェッカー間際の75周目に0.5秒差まで接近、最後まで果敢にオーバーテイクを狙った谷口だったが、
76周目に31号車と0.442秒差の4位でチェッカーを受けた。
表彰台に惜しくもあと一歩届かない結果となったが、
エンジニアやメンテナンス体制を刷新した初戦としては上出来の結果であり、
今シーズンのチャンピオンシップに大きな希望を抱ける内容のレースだったと言える。
第2戦の舞台はチームが得意としてきた富士スピードウェイ、そこでは表彰台、更には優勝を狙いたい。
【谷口信輝選手コメント】
4位ということで予選からワンポジションアップでの結果となりました。
表彰台まであと少しだったという点を見ると、「何か他になかったのかな」と思う部分もありますが、
おそらく今日はこれがベストリザルトかなと思います。ライバル勢、我々より上にいた車は速かったですし、
我々もピットワークも含めてそんな落ち度もなかったですし、
「あれが、ああだったら、これがこうだったら」と思うところもあまりなく、
やはり我々としてのベストリザルトだったんだと思います。
次は富士で、Mercedes-AMG GT3に向いているサーキットだと思うので、
そこでさらに上に行けたらいいなと思います。![]()
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